知ってる? ” おせんべい – OSENBEI ”って!?

それぞれのモノにはそれぞれの想いやストーリーがあります。
私たちがいつも食べている米菓にもそれぞれのストーリーがあります。
今回はおせんべいについてお話しいたします。

お米が入っているおせんべいと入っていないおせんべい

以前、米菓の原料について書いた記事があります。(こちらもぜひ読んでみてください。)

その記事ではうるち米から作られるのがおせんべいと書きました。
しかし、うるち米が入っていないおせんべいもあります。

日本のお米を原料とするものは米菓煎餅。小麦粉を原料とするものは甘味煎餅(小麦粉煎餅)と言われています。
米菓煎餅はパリッとした食感で塩味のあるものが多いイメージで、甘味煎餅は少し柔らかく甘味のあるものが多いイメージがあります。個人的には甘味煎餅はカステラを薄く伸ばしたような味のイメージがあります。

お米のおせんべいはしょっぱくて、小麦粉のおせんべいは甘いイメージがあります。

裏面の名称を見ると、うるち米で作られている米菓煎餅は『米菓』。小麦粉で作られている甘味煎餅は『焼き菓子』と表記されているものが多いです。

では、なぜお米のおせんべいと小麦粉のおせんべいがあるのでしょうか。

生まれた経緯も全く違う!廃棄されるはずだった団子と中国の宮廷?

・米菓煎餅

米菓煎餅は一説によると、売れ残った団子を廃棄しようとした所を通りかかりの武士が「団子を平らにして焼き餅にしたら売れるんじゃないか」という発言にて生まれたものらしいです。(ちなみにその団子を売っていた草加宿のお店の人の名前が「おせん」さんという名前だったそうです。)

そして団子を平らにして焼いた「おせんべい」が人気商品となり、さらに草加宿が日光街道の宿場町として発展したので「おせんべい」が土産物として各地に広まったとされているそうです。

・甘味煎餅

甘味煎餅は中国の前漢(紀元前202年〜紀元後8年)から、すでに存在していたそうです。
中国宮廷の正式な食事やおめでたい祝日に食べられていました。その後中国から日本におせんべいが伝わりました。
この頃に作られていたのが小麦粉と水を油で煎ったおせんべいでした。

他にもおせんべいには種類があり、魚介類に小麦粉などをつけて焼いた魚せんべいや、薄く切った野菜で作られた野菜せんべいなど、おせんべいだけでも様々な種類があります。

「おせんべい」と一括りに考えてもたくさんの豊富な種類があり、それぞれのストーリーがあります。
米菓のストーリーをもう一度考えてみることで意外なことや面白いことなど知ることができるのではないでしょうか。

参考:
おせんべいはなぜ丸い?|株式会社金吾堂製菓(https://kingodo.co.jp/why/)
せんべいの歴史(https://www.senbeifun.com/knowledge/history.html)