知ってる?” おかき ・あられ- OKAKI・ARARE ”って!?

それぞれのモノにはそれぞれの想いやストーリーがあります。
私たちがいつも食べている米菓にもそれぞれのストーリーがあります。
今回は『 おかき 』と『 あられ 』についてお話しいたします。

(前回は『 おせんべい 』についての記事を書いたのでこちらもぜひ読んでみてください!)

おせんべいと何が違うの?

違いはズバリ原料です!
うるち米から作られているか、もち米から作られているかの違いです。(もちろん例外もあります)
粘りの少ないうるち米はおせんべいに、粘りの多いもち米はおかきやあられにと分けられています。

以前『 お米 』についての記事を書いたので、こちらも読んでくれると嬉しいです。

たしかにおせんべいと比べて、おかきはぷっくりと膨らむイメージがあります。
では、おかきとあられは何が違うのでしょうか?

おかきとあられって何が違うの?

どちらももち米でつくられており、味も醤油やサラダ味などどちらも同じ味がある。
そしてどちらも作られる工程は大体同じです。
違いって何?となりますよね。

おかきとあられの違いは「大きさ」だと言われています。
たしかに、おかきというとなんとなく、長方形のものを思い浮かべませんか?
対してあられはというと、ひなあられなどの細かいものが思い浮かびます。
普段あまり意識していなくても、気付かぬうちにおかきとあられの違いがちゃんと区別できているのは面白いですよね。

おかきとあられの違いはわかりましたが、ではなぜ名前を変えてまで区別するようになったのでしょうか?

おかきとあられってどうして名前が違うの?

先ほどもあった通り、大きさで違うおかきとあられ。
なぜわざわざ大きさで名前をかえたのでしょうか。名前を変えなければ小さめのおかきや大きめのおかき…などで済ませることができたはずです。

名前が違う理由は、昔は作り方や食べる人が違っていたからだと言われています。
おかきは、お正月に供えた鏡もちを槌(つち)で欠き割ったものです。
槌を使うのは、供えたものに包丁を入れるのは縁起が悪いと考えられていたからです。
「欠き割ったおもち→欠きもち→おかき」と変化した結果、現在の「おかき」があります。

一方、あられは包丁で細かくしています。
奈良時代の宮廷では唐などの海外からのお客さまにおもてなしとして出されていた料理らしいです。
昔は、もち米を焼いたり揚げたりするのではなく、米粒を炒ったものだったそうです。
ちなみに、関西では「あられ」も「おかき」と呼ばれています。

普段何気なく食べている「おかき」と「あられ」。
ストーリーをそれぞれ見てみると全く違ったもので面白い発見があります。
ぜひ、米菓のルーツなどを考えてみてはいかがでしょうか。

参考
・JAグループ福岡「あられ、おかきはどう違うの?」(https://www.ja-gp-fukuoka.jp/education/akiba-hakase/001/009.html)
・亀田製菓「お米の国の物語」(https://www.kamedaseika.co.jp/cs/knowledge/knowledgeRice/ricecrackerHistory.html)