知ってる?しっとりとした食感が特徴的の” ぬれせんべい – NURESENBEI “って!?
以前、おせんべいの原料について記事を書きました。(ぜひ下のリンクからその記事も読んでみてください。)
こちらの記事ではお米のおせんべいと小麦粉のおせんべいの違いを書きました。
米菓煎餅はまだ色々と種類があり、それぞれのおせんべいにストーリーがあります。
おせんべいのストーリーについて詳しく知ることで新しい発見があるかもしれません。
今回はそんな米菓煎餅の中から『 ぬれせんべい 』についてお話しいたします。
ぬれせんべいってなに?
ぬれせんべいとは普通のおせんべいとは違い、独特の柔らかい食感を楽しめる米菓です。
また、普通のおせんべいよりも濃厚な味わいです。
食感と濃厚な味が普通のおせんべいと大きく違うところです。
普通のおせんべいは焼き上がった後、乾燥させてから醤油だれに漬けたり、塗ったりしますが、ぬれせんべいはおせんべいを焼いた直後、熱いうちに醤油だれに漬けています。
だからパリッとした食感ではなく、少しふにゃりとした柔らかい独特の食感がでるんですね。
噛めば噛むほど醤油の香ばしい味わいがしっかりと感じることができ、普通の焼きせんべいでは感じることのできない醤油の深い味わいを楽しむことができます。
しけったおせんべいとは全く違う!ぬれせんべいだからこその旨味
おせんべいなのに、ふにゃりとした食感?しけったおせんべいと何が違うの?とぬれせんべいを食べたことがない人はそう思うかもしれません。
しかし、ぬれせんべいとしけったおせんべいは全くの別物です。
しけったおせんべいは空気中の水分がおせんべいに吸収され、柔らかくなってしまったものです。しかし、ぬれせんべいは焼き立ての乾燥する前におせんべいに水分(醤油)を吸収しているため柔らかくなっています。
なので、普通のおせんべいよりも醤油がしっかり染み込んでいるので濃厚な醤油の味が楽しめるんですね。
ぬれせんべいの歴史
以前のおせんべいの記事(https://beka-ko.com/what-osenbei/)で書きましたが、米菓煎餅の始まりは江戸時代、甘味煎餅は中国の前漢(紀元前202年〜紀元後8年)からあったそうです。
ならば、ぬれせんべいもそこそこ昔からあったんではないでしょうか?
実はぬれせんべいのはじまりは1960年頃と言われています。結構新しい米菓だったんですね。
千葉県銚子市の煎餅屋さんが『 ぬれせんべい 』を規格外品の「おまけ」として配っていたそうです。その「おまけ」が大好評し、商品化することになりました。
どんどん口伝えで広まっていき、人気の商品となったそうです。
今でも『 ぬれせんべい 』は千葉県の名産品となっています。
千葉県銚子市では今でもぬれせんべい屋さんが多くあるそうです。一度行ってみて、本場の味を体験してみたいですね。
米菓といえば、昔からある伝統的なお菓子…といったイメージが強いですが、ぬれせんべいのように今までの米菓にアイデアを加えた新しいものもあり、調べるだけでWAO!な発見があります。
ぜひ、米菓のストーリーなんかを調べてみてはいかがでしょうか。
参考:
ぬれせんべいの歴史 ぬれせん かたやき わりわり(http://www14.plala.or.jp/rojiura/)
せんべいの歴史(https://www.senbeifun.com/popular/nure.html)